最新のECUの中身は以前に比べるとかなり様変わりし、新世代の技術が使用されている。
現在のクルマのECUは、エンジン制御ECU以外に、TCU、ABS/ESP、エアコン、メーター、イモビライザーや照明などの統合ユニット、エアバッグ、パワステ、ドアロック、パワーウインドウ・・・など多岐にわたり、多数のECUが組み合わされているため、CAN-bus(1Mbps)通信を使用した車内LANが構築されている。
点火時期制御は吸入空気量をもとに点火タイミングを決定していますが、燃料混合比もエンジンの運転状況に合わせ、つまり吸気量に合わせて理想空燃比からパワー空燃比までは最適に実行されるシステムになっています。
点火時期の制御はエンジン制御のなかで最も基本かつ重要な項目です。これによってトルク、燃費に影響するだけでなく、設定を誤ればエンジンは確実に破損してしまいます。エンジンは回転数が遅い時は燃焼速度が遅く、高回転になるほど燃焼速度は速くなり、その一方でエンジンの回転の上昇速度は燃焼速度の速さをはるかに上回るため、回転が上がるほど点火時期を早めないと有効な燃焼圧を引き出せなくなります。
ブースト制御は、回転数に対する割付マップを持ち、この目標ブーストになるように圧力センサーでモニターしたブーストと比較しながら、デューティ・ソレノイドで過給圧を制御するシステムです。つまり、目標過給圧になるようにECUがデューティ・ソレノイドバルブ(過給圧制御バルブ)を作動させ、バルブの作動に応じてターボのアクチュエーターを動かし、過給圧をコントロールします。